季節の和菓子「透明和菓子ごよみ」から
今日は、七夕
5節句の中の一つ「七夕の日」
この日に素麺を食べる?
諸説あるのですが、その中の一つ
唐の僧侶との行き来が盛んな頃に、中国からいろいろな料理や
今に伝わる和菓子の元となるものが日本に入ってきます。
宮内の儀式・作法を集大成した延喜式という儀式が完成します。
その延喜式に、素麺の原型とされる「索餅」(さくへい)が
七夕の儀式に供えられたという記述があります。
索餅は、中国から伝わった麺料理で、小麦と米粉を水で練り、
塩を加えて紐状にしたもの。
やがて宮内行事が一般的にも広まり、七夕に索餅を食べるようになり、
何千年の時代を経るとともに、索餅が素麺に変わっていき
現代に至るまで風習として残されたらしいです。
そこで、素麺を使った和菓子
これは、無理やり今日アップしました。
七夕にちなんで
実は、これ「透明和菓子ごよみ」の36Pで載せている
「水の精」として出したものです。が素麺が綺麗に和菓子とマッチしたので
そして、驚くべきお菓子が
その平安時代の唐菓子と言われる「索麺」と並んで
「歓喜団」というものがあるのですが、それを現代に残していて
食べることができる世界があるのです。
凄くないですか?
初めて出会った時は、もう驚きでした。
そんな書き残したものしかない世界のものが、現実にあり現代でも
味わうことができるなんて。
亀屋清永という京都の和菓子やさんです。
7種類のお香が混ぜ込まれた、不思議でありがたいお菓子。
一度体験して見てください。
(亀屋清永HPから写真)
最近では、デパートで全国から取り寄せした、和菓子コーナーがありますので
そこでも買うことができます。